ITラウンドテーブル 「ボーダレス時代の情報セキュリティー戦略と国際連携」
2013年6月12日

ITラウンドテーブル 「ボーダレス時代の情報セキュリティー戦略と国際連携」

 IT Roundtable主催(経済産業省、情報セキュリティ政策会議後援)の第3回、第4回「ITラウンドテーブル」が「ボーダレス時代の情報セキュリティ戦略と国際連携」をテーマに、それぞれ5月23日と28日、メディア向けに開催した。

まず、23日は東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京では「重要インフラへのサイバー攻撃対応における国際連携」をアジェンダに、官民の情報セキュリティ対策の専門家が議論した。
 初めにプレミアムプレゼンテーションとして、情報セキュリティの最先端をいく米国ベライゾン社クリストファー・ノバック氏(グローバルマネージングプリンシパル)より、先頃発表された同社の「データ漏洩/侵害調査報告書2013」からのグローバル市場における最新のデータ侵害事犯の傾向や被害企業の共通の事象のレポートがレクチャーされた。

ラウンドテーブル「 プレミアムプレゼンテーション」

プレミアムプレゼンテーション 最新データ漏洩/侵害調査報告書が示すグローバル市場の情報漏洩の脅威
動画再生時間:40分27秒

 プレミアムプレゼンテーション後に実施されたパネルディスカッションでは、野原佐和子IT戦略本部情報セキュリティ政策会議委員、山口英奈良先端大教授、経産省の上村情報セキュリティ政策室長、(前)国国土安全保障省 制御システムセキュリティプログラム ディレクタのショーン・マッガークらが議論を展開、「これからのサイバー攻撃対策に万能薬はない。それぞれが起きた事象をどうやって情報共有していくかが大事である」などが話し合われた。モデレータは元佐賀県CIOの川島宏一氏が務めた。

ラウンドテーブル「パネルディスカッション」

パネルディスカッション
重要インフラへのサイバー攻撃対応における国際連携
動画再生時間:22分59秒

28日は場所を東京駅隣のシャングリ・ラホテルに移し、「標的型サイバー攻撃の実態と、ボーダレス時代において国際競争力と事業継続性を担保するグローバル情報セキュリティ戦略」を議論した。 プレミアムプレゼンテーションには、米国RSAコンファレンスプログラム委員長のH・トンプソン博士(米ブルーコート最高セキュリティ責任者)が登壇した。

ラウンドテーブル「 プレミアムプレゼンテーション」

プレミアムプレゼンテーション 最新データ漏洩/侵害調査報告書が示すグローバル市場の情報漏洩の脅威
動画再生時間:40分27秒


 パネリストでは、野原佐和子IT戦略本部情報セキュリティ政策会議委員、NISC(内閣官房情報セキュリティセンター)の三角育生 内閣参事官、IPAの金野千里セキュリティセンター情報セキュリティ技術ラボラトリー長、砂田務警察庁サイバー攻撃対策官、鶴保征城HAL東京校長、米国RSAコンファレンスプログラム委員長のH・トンプソン博士が議論を展開した。「サイバー攻撃がより個人を対象に広がり、かつモバイル端末の普及が情報セキュリティを守るうえで困難さが増してきている」「日本では重要インフラや省庁間の連携が進みつつあり、6月にはサイバーセキュリティ政策がまとまる」「クラウド化してきたサイバー攻撃は日進月歩で組織化し、巧妙に情報共有してきているのにどうやって対抗するのか?」「日本はICTを目指す若者が減少しており、その中でセキュリティ人材をどう増やせるのか?」など様々な白熱した意見が飛び交った。

ラウンドテーブル「パネルディスカッション」

パネルディスカッション
重要インフラへのサイバー攻撃対応における国際連携
動画再生時間:22分59秒

登壇者インタビュー

2013年5月23日開催
ITラウンドテーブル登壇者

2013年5月28日開催
ITラウンドテーブル登壇者


講師詳細