2016年11月18日
IoTイニシアティブ2016開催「IoT・AI・ビッグデータがもたらす破壊的イノベーションとビジネス革新」
新しい産業社会に多大なインパクトをもたらすキーワードとしてIoT(モノのインターネット)が注目される中、11月4日、東京・お茶の水ソラシティカンファレンスセンターで、「IoTイニシアティブ2016」(主催・経済産業新報社/共催・独立行政法人情報処理推進機構【IPA】)/企画・運営・ジェイスピン、後援・経済産業省【METI】他15団体)が開催された。
今回のテーマは、「IoT・AI・ビッグデータがもたらす破壊的イノベーションとビジネス革新」。当日は晴天にも恵まれ、約300名の来場者で、ほぼ満席の状態だった。
今回のIoTイニシアティブでは、世界のIoTをリードする、IIC(インターネット・イニシアティブ・コンソーシアム)でエグゼクティブ・ディレクターを務めている、リチャード・ソーレ氏を招聘、「IICの役割と、国際連携の重要性」をテーマに特別講演が行われた。ソーレ氏は「われわれはインターネットによる産業革命の前夜にいる。今後生産性が2.5倍から4倍となる新しい社会をどう作っていくのかがとても重要だ」と述べた。
特別講演のⅡでは、経産省の吉本豊商務情報統括調整官が、政府が進めるIoT推進コンソーシアムの状況に触れながら「IoTとAIの融合によるビジネスモデルへの挑戦」をテーマに、次々現れ始めてきているプロジェクトを紹介した。
次に、オフィシャルパートナーである富士通の菊田志向執行役員らによる「富士通のIoT戦略とIICにおける普及活動」、NTTデータ・EAS(エンタープライズ・アプリケーション・サービス)の青木秀行社長による「BOSCH工場見学レポート・インダストリー4.0の実像」と題したプレミアムプレゼンテーションが行われた。
特別講演Ⅲでは、産業技術総合研究所人工知能研究センター首席研究員の西田佳史氏が「繋げるAIによる生活機能レジリエント社会の構築」を解説、「隠れている社会課題の解決にAIが大いに役立つ社会が来る」と力説した。
次に、オフィシャルパートナーであるセゾン情報システムズHULFT事業部の本間清定氏のプレミアムプレゼンテーションの後、パネルディスカッションに移った。
モデレータはIPA・SEC(ソフトウェア高信頼化センター)所長の松本隆明氏。パネリストには、農業・食品産業技術総合機構の平藤雅之氏、LIXILの高田巌氏、自治医科大の藍原雅一氏にR・ソーレ氏が加わり、それぞれの分野でのIoTの取組み状況や課題について「情報共有」を行った。
データのプライバシー問題や安全性、イノベーションの可能性について幅広いディスカッションが行われ、来場者からも「大変勉強になった」という声が相次いだ。
2016年11月4日開催 IoTイニシアティブ2016 講演動画
講演タイトル:
「The Industrial Internet Consortium and the importance of International Cooperation」
動画再生時間:30分46秒
講演タイトル:
「Accelerating Creation of New Business Models with IoT and AI Convergence」
動画再生時間:48分33秒
パネルディスカッションタイトル:
「Optimizing the Potential of IoT/AI/Big data for Disruptive Innovation」
動画再生時間:73分16秒