サイバーセキュリティ月間記念 「サイバーセキュリティ・イニシアティブ2016」開催される
2016年3月31日

サイバーセキュリティ月間記念 「サイバーセキュリティ・イニシアティブ2016」開催される

サイバーセキュリティ月間中の3月18日のサイバーセキュリティの日を前に、3月16日、東京・品川インターシティホールで、サイバーセキュリティイニシアティブ2016が開催された。 今回のテーマは「サイバーセキュリティ対策をビジネスの中核に」。

このシンポジウムは、経済産業新報社とJ-SPINの共同プロジェクトである「ITフォーラム&ラウンドテーブル」が主催、企画・運営するもので、経済産業省らが後援し、IPA=独立行政法人情報処理推進機構と共催で行っている。当日は、企業のセキュリティ対策の専門家らが多数つめかけ、7回目のシンポジウムでは過去最大規模の開催となった。

今回のシンポジウムでは、第1部特別講演では「サイバー空間をめぐる状況とサイバーセキュリティ戦略」をテーマに、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)の三角育生内閣参事官が講演を行った。

三角育生内閣参事官
Jaan Priisalu氏

また、海外からはNATO NATO Cooperative Cyber Defence Centre of Excellenceのシニアフェローで、 エストニア共和国のサイバーディフェンスユニットの副司令官であるJaan Priisalu氏を招聘、同氏が手掛けたICT先進国、エストニアのサイバーセキュリティの現状と未来を語ってもらった。

プレミアムプレゼンテーションでは、東陽テクニカの北山正姿情報通信システムソリューション統括部長より、サイバーセキュリティ対策の歴史と最新トレンドが紹介された。

北山正姿情報通信システムソリューション統括部長

 第2部では、IPAの富田達夫理事長の挨拶の後、「情報セキュリティマネジメント人材の育成・確保に向けて」と題して経産省の小池雅行地域情報化人材育成室長が講演、IPA田中久也理事による情報セキュリティ人材育成についてのトークセッションをはさみ、 サイバー攻撃の脅威に対する最先端対策とポイントについて、NECサイバーセキュリティ本部の後藤淳シニアエキスパートによるプレミアムプレゼンテーションが行われた。

経産省の小池雅行地域情報化人材育成室長
トークセッション
NECサイバーセキュリティ本部の後藤淳シニアエキスパート

 最後に、IPAの立石譲二技術本部長がモデレータとなり、三角氏、Jaan Priisalu氏に東京電気大の佐々木良一教授(内閣官房サイバーセキュリティ補佐官)が加わり、「ビジネスプロセスとしてのサイバーセキュリティ対策とリーダーシップ」について、パネルディスカッションが展開された。

パネルディスカッション
パネルディスカッション

サイバーセキュリティ基本法改正案や年金機構のサイバー攻撃の解説、マイナンバー制やIoT時代におけるセキュリティ対策などについて議論が及んだ。攻撃を受けた後の緊急対応対策や経営者のリスクに対する意識の増進、現場と経営者を繋ぐ人材育成などの課題が明らかにされた。


特別講演・パネルディスカッションの動画

三角育生内閣参事官

講演タイトル:「サイバー空間をめぐる状況と、サイバーセキュリティ戦略」

動画再生時間:39分53秒

三角 育生 氏の講演動画はこちら

Jaan Priisalu氏

講演タイトル:「エストニアのサイバーセキュリティの現在と未来 ~国際協調とインテグリティの重要性~」

動画再生時間:36分50秒

Jaan Priisalu氏の講演動画はこちら
北山 正姿 氏

講演タイトル:「彼を知り己を知れば百戦危からず ~ サイバーセキュリティ対策の歴史とトレンドを追って ~」

動画再生時間:36分07秒

北山 正姿 氏の講演動画はこちら

小池 雅行 氏

講演タイトル:「情報セキュリティマネジメント人材の育成・確保に向けて」

動画再生時間:28分28秒

小池 雅行 氏の講演動画はこちら
トークセッション

講演タイトル:「情報セキュリティ人材育成について」

動画再生時間:29分09秒

トークセッションの動画はこちら
パネルディスカッション

講演タイトル:「ビジネスプロセスとしてのサイバーセキュリティ対策とリーダーシップ」

動画再生時間:1時間25分45秒

パネルディスカッションの動画はこちら

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